臨床検査部

臨床検査とは検体検査と生理検査からなります。

検体検査

患者様から採取した血液、尿、便、喀痰等を検査機器、検査キット等を用いて検査します。臓器の状態や治療の経過などを調べます。

生理機能検査

生体現象をとらえ、記録する検査です。心電図、超音波検査、肺機能検査、ABI PSG検査などの検査です。

採血

外来の採血は主に、検査技師が採血室で行っています。
採血時には本人確認のため、氏名(フルネーム)生年月日を確認させていただいています。その他にアルコール消毒による皮膚の炎症の有無、過去の採血で気分が悪くなったことがあるか聞いてから行います。
不安のある方はベッドに横になって採血も出来ます。
採血後、2~3分の採血部位の圧迫をお願いします。
採尿は採血部位を圧迫した後、採尿室で採尿し提出していただきます。トイレに行きたい方は採血前に採尿出来ますので、お声かけください。
ただし、腹部超音波検査のある方の採尿は、超音波検査後になります。

検体検査(尿検査、便検査、血液検査、細菌検査)について

尿定性

尿中の蛋白・糖・潜血などの成分を試験紙で調べます

尿蛋白 尿蛋白 尿 腎機能に障害があると蛋白の再利用が出来にくくなり、尿中に蛋白が漏れ出て尿蛋白(+)となります。運動後やストレスなどでも(+)になることがあります。
尿糖 高血糖、肥満、膵炎、肝硬変、腎機能障害で(+)になります。糖の再利用が出来にくくなると尿中に漏れ出てきます。運動後やストレスなど でも(+)になることがあります。
尿潜血 肉眼ではみえないわずかな血尿の状態を「潜血」といい、腎臓から尿道までの出血の有無がわかります。

尿沈査

尿中の有形成分を顕微鏡で調べます

赤血球 尿中の有形成分を顕微鏡で調べます。赤血球や白血球などの有無、数量を見ます。 腎臓や尿路系の病気の診断に重要な検査です。
白血球
扁平上皮細胞
細菌
その他

便検査

便潜血、便培養などを検査します

便潜血 消化管からの出血の有無を調べる検査で、大腸ポ リープ、潰瘍性大腸炎、大腸がんで陽性となるほか、痔などで出血しているときにも陽性になります

便培養検査

便培養 便に病的な細菌が増加していないか培養検査します

血液検査(末梢血液一般)

血液中の血球数やヘモグロビン、血小板の量を調べます

WBC(白血球数) 血液の成分の一つで、異物の侵入に対抗して体を 守る働きをしています。白血球数の増減を知ることで、体の状態を把握し病気の推定に役立ちます
RBC(赤血球数) 赤血球は体のさまざまな細胞へ酸素を運び、二酸化炭素を受け取って肺まで運び出す働きをしています。この中心的役割を担っているのがヘモグロビンです。ヘマトクリットは、血液中に含まれる 赤血球の割合を%で表します。これらが低ければ 血液が薄いということを意味しており、貧血が疑われます
Hb(ヘモグロビン)
Ht(ヘマトクリット)
MCV 赤血球数・ヘモグロビン量・ヘマトクリット値から計算する指数で、赤血球の体積や色の濃さを表し、貧血の原因を鑑別します
MCH
MCHC
PLT(血小板数) 血液の成分の一つで、血管に傷が出来ると直ちに ふたをして血を止める働きをしています。血小板 の数が減少し、その機能が低下すると血が止まりにくくなります

血液像

血液中の細胞の分類を調べます

Stab(好中球) 白血球には、好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球の5種類が含まれていて、顕微鏡で種類ごとに数などを検査します。病気によって増減する白血球の種類が変わるので、種類ごとの増減数を調べることで病気や症状を知る手がかりになります
SEG(好中球)
EOSINO(好酸球)
BASO(好塩基球)
MONO(単球)
Ly(リンパ球)

肝機能検査

肝臓の病気がないか調べます

AST 肝臓、心臓、筋肉の細胞に多く含まれている酵素で、肝障害や心筋梗塞などで高くなります。
ALT 肝臓に多く含まれている酵素で肝臓や胆道の病気で高くなります。肝臓細胞の障害を敏感に反映します
γ-GTP 肝臓や胆道の病気で異常を示し、アルコール性肝障害でも高くなります
ALP 肝臓・胆道や骨の状態をみています。
ChE 肝臓の病気で低くなり、有機リン剤による中毒でも低くなります。脂肪肝では高くなります。
LD 広く体内各臓器に存在する酵素で、臓器の損傷の 程度をみる一次的な検査として重要です。特に肝臓や血液の病気などで高くなります
TBill 胆汁色素で、主に肝臓・胆道の障害で高くなり、黄疸の指標になります

腎機能検査

腎機能の数値を調べます

BUN(尿素窒素) 心臓や骨格筋などの損傷の程度を反映します。心筋梗塞などの心臓病や筋肉の病気で高くなります
CRE(クレアチニン) 運動のエネルギー源となるアミノ酸が代謝されてできた物質で腎臓から排泄されます。腎臓の機能をみています。
UA(尿酸) 細胞をつくる際の成分であるプリン体が分解してできた老廃物で、腎臓から排泄されます。痛風や腎臓の機能障害の指標になります。

電解質検査

体内の水分調節を調べます

Na(ナトリウム) 体内の水分調節の状態をみます。腎臓の病気やホ ルモンの異常、脱水などで高くなったり、低くなったりします
K(カリウム)
Cl(クロール)
Ca(カルシウム)

脂質検査

(コレステロールの分画)

T-―CHO(総コレステロール) 体の脂肪成分の一つで、血管を強化する物質として重要です。多すぎると動脈硬化症などの生活習 慣病の原因となります
HDL 善玉コレステロールと呼ばれ、血管に付着したコレステロールを取り除き、動脈硬化を防ぎます
LDL 悪玉コレステロールと呼ばれ、増加するとコレス テロールが血管壁に溜まり、動脈硬化が促進します。動脈硬化の直接的な危険因子です
TG 体の脂肪成分の一つで、多すぎると動脈硬化の原 因となります。食後に高くなります

蛋白成分

TP・ALB・CRP

TP 血液中の蛋白質の総量を表し、栄養状態や肝臓・ 腎臓の機能をみています
ALB 肝臓で作られ全身の栄養状態の指標となる蛋白質 で、肝臓の病気や腎臓の機能の低下で低くなります 。  
CRP 体に炎症があると高くなり、回復とともに低くなります。炎症のほか心筋梗塞などでも高くなります

糖代謝

GLU 血液中のブドウ糖濃度で体のエネルギーとして大切な栄養素です。糖尿病の重要な指標の一つで、 食事の影響を受けるので空腹時に検査をします。
HbA1c 過去1~2カ月の平均的な血糖値を反映し、高血糖状態が続くと高くなります。糖尿病での血糖値 の管理に有用です

感染症

感染の有無を調べます

HBS抗原 B型肝炎に感染しているかどうかがわかります。
HCV抗体 C型肝炎に感染しているか、または過去に感染したことがあるかがわかります
HIV 後天性免疫不全ウイルスに感染しているかがわかります。
RPR 梅毒感染の有無を検査します。
TPHA
インフルエンザ インフルエンザウイルスに感染しているかどうか を調べます。感染初期はウイルス量が少ない為 陰性となることがあります。
COVID19 コロナウイルスに感染しているかどうか調べます。感染初期はウイルス量が少ない為 陰性となることがあります。

生理機能検査

患者様の生体情報を各種機器より得て、記録する検査です

心電図検査 不整脈や虚血性心疾患等の情報が得られます
(検査についてのご説明があります。)
24時間ホルター心電図 長時間にわたっての心電図を記録します
超音波検査 超音波画像などから異常を調べます
肺機能検査 呼吸機能障害の程度を知ることができます
ABI 動脈硬化の程度や血管障害を調べます
PSG(簡易検査) 郵送された機器をご自身で装着していただき、睡眠時無呼吸症候群の有無を調べます
PSG(精密検査) 一泊入院で睡眠時無呼吸症候群を調べます
PSG(タイトレーション検査) CPAP機器を装着し治療効果判定をします

心電図

心臓が収縮するときに発生する非常に弱い電流を波形にして記録する検査です。
不整脈、狭心症、心筋梗塞、心筋症、心肥大などを調べることができます。

24時間ホルター心電図

小型軽量の装置をつけ、24時間心電図を記録して不整脈や狭心症の有無、治療効果の判定などに有用な検査です。

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呼吸機能検査

喘息、肺線維症、肺気腫などの呼吸器系疾患の有無や治療効果の判定に有用な検査です。

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動脈硬化検査

両足首と両上腕の血圧・心電図、心音を測定し動脈の硬さや動脈のつまりの程度、血管年齢を検査します。

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超音波検査

当院では腹部・心臓・頚動脈・甲状腺・乳腺・下肢動脈・下肢静脈検査を行っています。

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